産学、臨床現場、IT現場との連携

実データを創出・管理する主体との連携体制
国内の11の主要医療拠点で収集されている日本人疾患ゲノム情報を集約したMGeNDデータベースを開発し、そこから計算対象のタンパク質(遺伝子多型・変異)を絞り込み、当該プログラム参加者に提供します。さらに、臨床現場においては新たな疾患関連ゲノム情報が日々創出されることから、我が国を代表するゲノム医療の医療機関と連携し、実データの管理に努めます。
国立がん研究センター
がん研究会
がん化学療法センター
京都大学大学付属病院がんセンター
慶応義塾大学病院臨床研究推進センター
東京医科歯科大学医学部付属病院
愛知県がんセンター
佐賀大学医学部附属病院がんセンター
国立国際医療研究センター
成果の担い手(国の他の研究プロジェクトや行政組織、民間企業など)との連携体制
成果の出口を【臨床応用】、【創薬応用】に分けて進めます。 現場利用や連携促進のため、本庶 佑教授(京都大学特別教授、ノーベル生理学・医学賞受賞)に特別アドバイザーとしてご担当いただきます。
■臨床応用
「富岳」による変異タンパク質のシミュレーションによって推定した疾患原因や薬剤反応性を、 MGeNDデータベースに掲載し、臨床現場での利用を促進します。
- がんゲノムの臨床応用・・・・・間野 博行(国立がん研究センター)
- 計算結果の実験による評価検証・・・・・河野 隆志(国立がん研究センター)、片山 量平(がん研究会)
- 企業による臨床評価・・・・・日本ベーリンガーインゲルハイム
- 海外での臨床応用・・・・・カリフォルニア大学サンディエゴ校
■創薬応用
KBDD、LINC、FMODDを通じて、企業やアカデミアとの創薬連携を促進する「創薬ビッグデータ統合システム」チームを設置します。
- KBDD(K supercomputer-Based Drug Discovery project by Biogrid pharma consortium)
・・・・・製薬会社20社からなるスパコンにおける創薬基盤を構築するコンソーシアム - ライフ インテリジェンス コンソーシアム(LINC)
・・・・・製薬企業、IT企業110社以上からなるAI創薬コンソーシアム - FMO創薬コンソーシアム(FMODD)
・・・・・製薬企業10数社からなるフラグメント分子軌道(FMO)法を創薬研究に活用することを目的としたコンソーシアム - 神戸医療産業都市推進機構
・・・・・「富岳」で創薬計算を容易に行えるGUI「K4」の開発 - アカデミアによる実験検証
・・・・・柳田 素子(京都大学医学研究科 医学専攻内科学講座腎臓内科学)、清木 誠(山口大学医学部医学科 システムズ再生・病態医化学) - 国内外アカデミア創薬との連携
・・・・・小柳 智義(筑波大学つくば臨床医学研究開発機構)、20ヵ国以上の研究者が集うSPARK Globalのネットワークのアジア地域主導者
計算技術連携
■AI・データサイエンス連携- AIと分子シミュレーションの融合技術・・・・・津田 宏治(理化学研究所 革新知能統合研究(AIP)センター)
- 厚労省AI創薬プロジェクトとの連携・・・・・水口 賢司(医薬基盤健康栄養研究所)
-
ライフ インテリジェンス コンソーシアム(LINC)・・・・・ LINCが開発するAIを用いたMD計算結果の解釈、AIによるタンパク質立体構造予測、ADMET(薬剤動態・毒性)のAI予測、AI力場など30種以上の創薬AIとの融合、連携
■シミュレーション連携
- 「富岳」を用いた創薬ビッグデータ統合システムの現場応用と評価・・・・・ KBDD
- プログラムスキルの無い実験研究者が「富岳」で容易に創薬計算できるインターフェイスの開発
・・・・・分子シミュレーションGUI・「K4」(神戸医療産業都市推進機構)、創薬AI構築インターフェイス・ 「KnimeーGCN」 (理化学研究所 医科学イノベーションハブ推進プログラム)