薬剤反応推定の主な研究開発テーマ
1.結合自由エネルギー計算 | ||
Virtual ligand法、MP-CAFEE法やMutationFEP法を適用し、がんゲノムで観測された各種変異に対してキナーゼタンパク質と非共有結合型阻害剤やATPとの結合自由エネルギーを推定することで、各種変異型キナーゼとの反応を見積もり、各種変異に対して最適な薬剤選択を可能にします。
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2.結合経路・ポーズ推定 | ||
gREST/REUS法を適用し、がんに関連するキナーゼと阻害剤の結合に対して、X線結晶構造などで観測しうる最安定な結合ポーズだけでなく、準安定的・過渡的なポーズを含めた複数の結合ポーズと、それらに至る結合経路を自由エネルギー地形に基づいて特定することができます。さらに、阻害剤との結合だけでなく、基質タンパク質(ペプチド)の結合ポーズを特定して、特異性の高い阻害剤の創出を目指します。 |
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3.結合速度論解析 | ||
PaCS-MD/MSM法を用いて、キナーゼと阻害剤などの結合や解離の過程を詳しく調べ、結合のメカニズムを明らかにします。 |
主な研究開発の成果
当課題の研究成果を広く発信しています。 主な研究開発の成果