研究概要

「富岳」でできるようになること

概要

「京」に比べて125倍の実効性能を発揮できるGENESISと創薬ビッグデータ統合システムにより、1,000種の疾患関連遺伝子多型・変異に対するタンパク質構造レベルでの分子レベルでの病態解明・薬剤反応推定、薬剤分子設計を実現します。

「富岳」の必要性
「京」では困難であったミリ秒オーダーの分子シミュレーションが可能になり、タンパクの構造ダイナミクスや薬剤反応の分子動力学計算を実施するという前人未到の超大規模計算を行えます。「京」では同様の計算をするのに年間数十種類の計算しかできなかったことから、「富岳」が必要なのです。
期待される成果
「富岳」を用いた分子シミュレーションにより、日本人の疾患関連ゲノム情報(遺伝子多型・変異)の1,000種を対象にしたタンパク質の分子レベルでの病態解明・薬剤反応性・薬剤設計に関する知見を得ることができます。そのシミュレーション結果をMGeNDデータベースでの登録・公開を実現させ、さらに創薬ビッグデータシステムを用いることで、製薬会社による「富岳」を用いた創薬計算の現場利用を実現します。

グラフ:「富岳」で初めて可能となる超大規模計算・データ解析

 
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