心毒性予測システム
・選択性予測、複数タンパク質との結合評価開発責任者
寺田 透(東京大学大学院情報学環 准教授)主な開発者
寺田 透(東京大学大学院情報学環 准教授)根上 樹(東京大学大学院農学生命科学研究科)
内容
薬剤が不整脈を誘発するリスクを予測するために心筋イオンチャネルに対する薬剤の親和性を予測する。どんなことができるか
与えられた薬剤について、心筋イオンチャネルの細孔ドメインに対する結合自由エネルギーの値を予測する。ここで得られた値をIC50値に変換し、ヒル係数(多くの場合1)とともに株式会社UT-Heart研究所が無償で公開している3D hazard map (http://ut-heart.com/ECGdata/3d/index.php)に入力することで、不整脈を誘発するリスクを予測することができる。現時点では、心筋イオンチャネルのうち、カリウムチャネルhERG (IKr)とナトリウムチャネルNaV1.5 (INa)に対する結合自由エネルギーの値の予測のみが可能である。関係論文
T. Negami, M. Araki, Y. Okuno, and T. Terada: "Calculation of absolute binding free energies between the hERG channel and structurally diverse drugs"使用例
薬剤dofetilideについて、hERGとNaV1.5の細孔ドメインに対する結合自由エネルギーをそれぞれ求め、IC50値に変換した。これらの値に、カルシウムチャネル (ICa)に対するIC50値の実験値を加えて、3D hazard mapに入力すると、不整脈を誘発するという予測結果が得られた。マニュアル・チュートリアル資料
準備中関連する教科書
ーソフトウェアのホームページ・入手方法
準備中問い合わせ先
寺田 透(tterada@iu.a.u-tokyo.ac.jp)